« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »

2012年7月

2012年7月 9日 (月)

「パリ祭のあゆみ展」開催

Hp20120707_01


 日本のシャンソン歌手が一挙出演する歌の祭典「パリ祭」が年に一度の開催を続け、

重ねる月日は半世紀以上となりました。


 「パリ祭」の呼び方を使いはじめたのは1950年代、

フランス革命記念日にあたる7月14日に

パリ帰りの著名人が内輪ばかりで楽しく盛りあがったお祭りからで、

その催物の項目のひとつとしてシャンソンのコンサートがありました。

この頃まだ人々はシャンソンを

すこし近寄りがたい異国の音楽として捉えていたようですが、

しかしながら、当時流行していたジャズやマンボのようにやがて浸透していき、

テレビからもラジオからも流れるようになると、

レヴューのブームが起きはじめたのです。

シャンソンは限られた人だけが聴く歌ではなく、

あらゆる人へと渡るようになりました。

自国のことばに換えて歌われた歌詞が人々のこころに受けとめられたのでしょう。

 まだ一般的には馴染みのない音楽を、身近なものへとつないでくれたのが、

スター歌手たちの出現でした。

芦野宏、高英男、越路吹雪ら歌手がシャンソンを歌いはじめ、

「パリ祭」の前身ともいうべきシャンソンのコンサートを多く開催していたのです。

彼らの活躍により、シャンソンはますます勢いをつけ、

街にはシャンソン喫茶が多く見られるようになっていきました。

 1960年代、シャンソンの人気は最高潮でした。石井好子、深緑夏代を筆頭に、

多くの歌手がステージに立ち、産声を上げた「パリ祭」は

日本の夏を彩るシャンソンのコンサートとして定着しはじめ、

毎年恒例で公演されるようなりました。

その後は淡谷のり子、中原美沙緒、岸洋子、加藤登紀子、大木康子、田代美代子、

戸川聰、戸山英二、真木みのる、石井祥子といった面々も加わり、

多くの歌手がステージに立ちはじめます。

前夜祭としてコンサートが行われたり、

全国公演も多いときは数十ケ所もの都市をまわったり、

イヴェット・ジロー、ジャン・サブロン、ジョセフィン・ベーカー、

シャルル・デュモンをはじめ、

多くのフランスの著名歌手たちも出演のため来日しました。

日比谷の野外音楽堂で行った当時は会場に観客がおさまりきれず、

木に登っている人やステージにしがみついている人までもいたという

出演者の言葉から、当時の熱狂的な様子が伺えます。

単独歌手による公演とは異なった、多くのシャンソン歌手が一同に集まり歌う

コンサートが特別な雰囲気を持ち、それが功を成したと考えられます。


 本国のフランスはどうかといえば、

暦のうえでも革命記念日国民の祝日となっていますが、

パリ祭と呼ぶ習慣もなく、歌の祭典が行われるわけでもないのです。

国王ルイ16世や王妃マリー・アントワネットが

断頭台にて処刑されたコンコルド広場まで、

シャン・ゼリゼ大通りを兵士や戦車が行進し、凱旋門のうえを駆けぬける戦闘機が

青、白、赤の三色旗をあらわすように機体から出す煙でトリコロールを空に描く

パフォーマンスでも有名な軍事パレードがこの記念日の慣習です。

 革命記念日をパリ祭と言いかえたのは、1932年(昭和7年)に公開され、

翌年日本で公開された映画『巴里祭 "Le Quatorze Juillet"』です。

直訳した原題は「7月14日」、

1789年同日に武器を手にしたパリ市民がバスチーユ監獄を攻め、

流血騒ぎとなり、王政と旧体制が崩壊したフランス革命勃発の

引き金となった事件が起きた日のことです。

フランスでは革命記念日の事をそのまま日付けで

「ル・キャトルズ・ジュイエ」と言いますが、

文化の違いを考慮して日本の観客にむけて配給元があみ出した邦題だったのです。

 シャンソン愛好家の人数は本場フランスを上回るという日本において、

本国以上の盛りあがりをみせていたシャンソンの集大成が

祭典のタイトルになった「パリ祭」、

つまり日本だけに定着した、独自のカルチャーなのです。


 本展では、コンサートのプログラム、チラシ、ポスター、

そして当時刊行された新聞や雑誌記事などを通して、

その歴史を垣間見ることができます。

ホール一部屋分の小規模な展示ですが、長年続いてきた「パリ祭」を形にした、

いわば日本シャンソン史の軌跡です。

また、会場となったホールは、

バスチーユ監獄襲撃のジャコバン派の巣窟となった教会を模した館B棟なので、

本来の革命記念日とのつながりをいやがうえにも感じさせます。

 

 この企画展を開くことができたのは、

数多くの貴重な資料をご提供いただいた旧日本シャンソン友の会会員の方をはじめ、

現パリ祭実行委員会のネオムスクのご協力のおかげです。

この場を借りて御礼申しあげます。

そしてご来場いただく方々に、

「パリ祭」を通してシャンソンが日本に根強くあり続けてきたことをご覧いただき、

これからも歌いつがれていくものとなることを願っています。


 <文章中の敬称は省略させていただきました>

*「パリ祭のあゆみ展」は2012年8月26日(日)まで
  日本シャンソン館多目的ホールにて開催しています

                               (企画担当)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年7月 2日 (月)

7月のNEWメニュー

カフェロゾー 7月のNEWメニュー

スパークリング・キウイ  一般¥600- 友の会会員¥540-

Photo_2 
キウイの果肉の入った爽やかなドリンク。この時期不足しがちなビタミンCも補給○o。+..:*○o。
MONINキウイシロップ使用。

ヨーグルト・パフェ  一般¥500- 友の会会員¥450-

Photo_3

ヨーグルトの酸味の効いたパフェには、キウイやベリー、グラノーラが入ってます。パフェの上にかけるシロップはジンジャーレモネード、メープルシロップから選べます。

期間限定になりますので、是非御賞味ください。

                             CAFE HIROKO

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »